
まず娘の孝子が高等部を卒業して、我が家から近くのグンゼ会社に入社することができたので、家族三人の生活になりよかったと思いました。でも、三年後に明石の富士通会社にかわって寮生活となり心配しました。その後、神戸にすんで結婚し、すでに十年になります。その娘も三人の子供に恵まれています。長女の愛は小学校一年生になりました。長男の拳は三歳、二女の華は二歳です。三人ともとても健康なので安心をしています。
特に長女は手話で、「おばあちゃん」と言って、いろいろと話してくれるのでとても嬉しいのです。長男も、「おばあちゃん、おばあちゃん」とよく言っているので、友人たちに、「おばあちゃんっ子ですね」と言われて喜びが一杯です。二女ももう少し大きくなったら、「おばあちゃん」と、言ってくれると期待しています。私は孫がとてもかわいいです。
息子の和男は、高等部を卒業してから県外の会社に勤めていましたが、その後は我が家に帰って、近くの会社に通勤しています。いまは家族三人で生活しています。特に主人は息子がそばにいてくれるので、とても喜んでおります。いまは野球のチームをつくったり、いろんな集会に参加して、青春まっただ中の人生を楽しんでいるようです。
いままでの人生の中で、苦しみや悲しみまた楽しいことも、いろいろありましたが、「お母さん、生んでくれてありがとう」、「お母さん、お体を大切にしてね」と言ってくれるのが、何よりも嬉しいです。私は六十歳となりました。これからの人生を十分に楽しみ、娘と息子の幸せを見守っていきたいと思っています。
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